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2021年05月13日

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おかあちゃん。

6都道府県に発出されている緊急事態宣言が5/31まで延長になり、和歌山でも不要不急の外出自粛の要請が出されています。コロナの変異株は感染率が高く重症化しやすい上に、直近では若年層でも重症化する例も増えてきています。
自粛疲れも深刻な問題ですが、引き続き感染リスクを徹底回避していくことが、多くの人命を守ることにつながります。くじけずに自粛生活を乗り越えて行きたいですね。

さて、私はNHKの朝ドラファンなのですが、現在放送中の「おちょやん」というドラマが、今週いっぱいで最終回を迎えます。
杉咲花さん演じる「竹井千代」のモデルは、大正~昭和中期まで長く活躍した女優の「浪花千栄子」さん。彼女の生涯にはたくさんの試練が訪れますが、その人物像はとても魅力あるものでした。
実際の千栄子さんは、幼少期、弟が生まれて間もなく母が亡くなり、学校にも行けない貧しい生活を送っていました。父に後妻が来ると道頓堀の仕出し料理茶屋(劇中では芝居茶屋)にお茶子として奉公に出されます。
劇中では奉公先でかわいがられますが、千栄子さんはここでもつらい思いをしたそう。しかも父の借金が原因で京都に移り住むことに。ここで芝居に出会った千栄子さん。
やがて大阪に戻り、松竹新喜劇を起ち上げた「2代目渋谷天外(劇中では天海天海:成田凌)」さんと夫婦になり、20年もの間、松竹新喜劇の看板女優として、また座長の妻として劇団を支えてきました。
しかし天外さんが、劇団の若い女優とよからぬ仲となり、二人の間に子供ができたことをきっかけに離婚。千栄子さんは悲しみや怒りに押しつぶされ、劇団をやめて姿をくらましてしまいます。
京都でひっそりと過ごしていた千栄子さんですが、吉本興業の芸人「花菱アチャコ」さんがラジオドラマの相手役に千栄子さんを指名し、女優に復帰。
お茶子時代に培った品のある大阪弁と、二人の息の合ったかけ合いで、全国で「おかあちゃん」と親しまれ、その後は多くの映画やテレビドラマで活躍しました。
女優時代に嵐山の竹林に、自宅兼料理旅館の「竹生」を建て、娘さん(親戚の子を養子に迎えた)と、大好きな動物に囲まれて晩年を過ごしたそうです。素敵ですよね。
おまけエピソードですが、この自宅の庭の白い石の裏に「渋谷天外」と書いて、いつも踏んづけていたそう。女の恨みは怖いですが、気持ちはとてもわかります(笑)
どんなつらいことも「あの頃よりはマシ」と乗り越えてきた千栄子さんですが、天外さんの裏切りには、死も頭をよぎるほどでした。
そんな彼女を救ったのは、彼女自身の「女優魂」といえます。朝ドラで演じる杉咲花さんにも、鬼気迫る女優魂を感じます。
最終回…さみしい…!!